海外M&A過去最高に!
皆さま、おはようございます。相変わらず朝晩は寒い日が続きますが、風邪などひいいていませんでしょうか?今年も銀行を除く民間会社は、今日でほとんど仕事を終えて年末年始の休みに入ります。このブログも、今年はこれで終わり、来年1月4日から新たなスターを切りたいと思います。1年間のご愛読、本当にありがとうございました。![]()
さて、今朝の日経トップニュースは、「海外M&A過去最高」という見出しで、日本企業による海外企業のM&A(合併・買収)が2011年に総額5兆円を超えて過去最高額となったことを報じています。国内の内需低迷からアジア新興諸国の成長に次のチャンスをかけたり、円高の定着による割安な海外企業投資に活路を求めたり、価格差解消やFTA先進国を活用するなど、4月以降の海外直接投資に伴う資金流失は経常収支を巡るおカネの流れを変える結果になっています。M&A件数609件、金額684億ドル、買収額は前年比78%増という数字を見ると改めてその多さにに驚くばかりです。M&A先進国の米国が前年比56%増の2051億ドル、欧州企業の域外企業買収が22%減の1601億ドルという数字と比べると更に日本の伸びが目立つ結果となりました。![]()
最大の買収案件は、武田薬品工業によるスイスの製薬会社ナイコメッド買収で1兆1086億円となっています。ほかにもキリンがブラジルノビールメーカーを3038億円、東京海上が米保険会社を2050億円、三菱商事がチリの鉱山を4200億円、伊藤忠が米の石炭事業を1256億円、テルモが米医療機器メーカーを2162億円、東芝がスイスの電力メーカーを1863億円でなど、目的も業種も地域も世界中に広がっています。まさにビジネスの世界では、グローバル化が現実になっており、少高齢化と円高がその追い風になったことは間違い有りません。![]()
さらに、日本企業の「6重苦」と言われる①高い法人税、②高い労働コスト、③FTAの遅れ、④円高、⑤重いCO2削減、⑥原発停止による電力問題、に加えて最近では⑦政治の混迷、⑧世界経済不況、⑨消費税増税が加わり今では「9重苦」と言われるようになったことも大きく影響しています。何かまるで日本から企業を追い出しにかかっているかのような逆風の中で、企業が海外に活路を見出そうとしたことは必然的な結果ではないでしょうか。![]()
しかし、企業の海外M&Aが今後も加速するならば、投資資金の海外流失も拡大し、長期的には日本の収支構造や為替相場の影響にも大きな影響を与える可能性があります。また、M&Aにはその後の経営上のリスクという問題もあり、M&Aの成否は短期間でその効果がわかるというよりは、長期的に進出国にしっかりと根を下ろして取り組むことが大切です。M&Aの結果が当初から業績に貢献するという確率は極めてい低く、異文化の中で経営を成功させるという新たな課題にチャレンジすることとなってきますので、買収側の日本企業にもそれなりの覚悟が必要になってきます。![]()
そうした問題を超えてでも世界に出て行かねばならないとうのが、今の企業経営でありこれがグローバル化時代の象徴的事象ではないでしょうか。最早、国内の事情ばかりを見ていては、あっという間に世界の流れに巻き込まれていくようです。こうした世界と上手く付き合いながら国益を如何に守るかとうのが、今の時代の外交交渉のカギとなるのではないでしょうか。日本の政治家が、世界と戦う企業経営者以上の国際感覚と交渉力を持って、国内外の問題に対処していくことが出来るかどうかが今問われているのです。![]()
今年以上に荒れるこことが予想される来年ですが、如何なる時代にも勝ち残るという強い気持ちを持って、視線は世界に向けつつも、行動は地元に根ざして行くという姿勢で、新たな年を迎えたいと思います。皆さまも、どうぞ良いお年をお迎えください。そして来年もどうぞ宜しくお願い致します。![]()
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