中国とインド
最近、何かにつけBRICsの話が出ますが、その中でも、中国とインドが色々な場面で話題になりますね。特にこの冬のオイル高は、私たち一般生活者にも企業にも大きな影響を与えており、その一因に、拡大する中国製造業の需要増があることは、誰もが承知の事実です。
一方、インドは日本が今一番政策的に提携を深めて経済効果を高めようとしている国ですね。中国との外交上の失敗をこちらで取り替えそうという感じもしますが、理由はともかく日本の将来を考えると、せめてインドとは良い関係を築けたらなと思います。
ところで、この2つの国のKFS(Key For Success=成功要因)は、全く違っていることにはお気づきでしょうか。一言で言うならば、中国のKFSとは、製図業分野での成功であり、インドのKFSはサービス業の成功ということでしょう。http://www.roomeat.co.jp/cemc/sl11.htm
新聞によると、中国の2001年から2005年までの海外からの直接投資は年平均530億ドルと、同期間のインドへの直接投資の10倍以上にのぼり、中国が世界の工場的役割を果たしつつあることが分かります。http://www.pref.ibaraki.jp/bukyoku/seikan/kokuko/shanghai/topics/02/tp0208.htm
インドの場合、貯蓄や投資、インフラ、生産能力が不足していた為、経済発展を持続する為にはサービス産業に注力せざるを得なかったという事情があります。その結果1991年から2005年の間にGDPに占めるサービス部門の比率は40%から52%に拡大、その伸びの63%がサービス部門の成長によるものでした。特にIT産業の伸びは、インドのシリコンバレーと言われるバンガロールの発展に象徴されるように、世界を代表するレベルに育ちつつあります。
この様に中国とインドの経済発展には、目覚しいものがありますが、どちらの発展モデルも壁にぶつかっています。それは、中国の場合、過剰投資による資源配分の不均衡とそれによる過剰生産能力と不動産バブルなどの問題です。またその結果として貿易の不均衡問題も出て来ています。
インドの場合は、IT産業の恩恵が、高等教育を受けた一部エリート層にしか届かず、それ以外の階層では引き続き貧困状態が続いており、その解決策は見出せていない。という現状があります。
しかし、両国を合わせると世界人口の約40%、世界のGDPの19%を占めるわけであり、この両国の健全な持続的発展は、両国だけでの問題ではありません。この様な現状を考える時、単に日本の国内事情的観点を超えたところで、日本として、両国の成功にどの様に関与するかということが大切になって来ます。これからも、中国とインドの発展と日本の関わりには目が離せませんね。
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